2009-07-08

ユメ見る論文

研究論文のThesis statementを決める。それにあたってのメモ。
最近海外で活躍する素敵な先生に指導を頂いて自分なりに考えてみました。


ユメ見る論文を書く。
ただしどれだけ論理的にユメを語れるかが重要。

電話によるコミュニケーションを"再発明"する。
これが僕のユメ。


コミュニケーションとは何か?
人と情報を交換・共有する。または発信する。

コミュニケーションにはどんな手法があるか?
話す事、電話などの音声通話、手紙、メール、SNS。
あと過去の自分の研究から言えばプッシュホン(「一人暮らしあんしん電話」システムの構築とフィールドテスト)。
医師が患者に電話を自動発信して、ボタン信号を返してもらうことで体調を返答してもらっています。


電話コミュニケーションを再発明すると何が起こるか?どう役に立つか?
これを使えばPCなどの電子機器に弱い高齢者でも新しい技術を利用出来るようになる。
IT技術が進歩した今、電話の利用方法の可能性も広がっている。
情報格差やデバイスに左右されない万能なツールの一つ、電話。
例えば医療の分野で医師が患者の見守りを電話の自動発信+プッシュホンによる健康状態の回答で行える。
日本は高齢化率世界No.1の国である。
ゆえに、このような異常なまでの高齢化率を誇る国の高齢者に対する研究は、他の国においても非常に参考になるものと考えられる。


高齢者やその他情報格差、デバイスの壁に阻まれている人が受けられていないものとは?
情報の補完・共有・発信


既存の有効そうなシステム。
ユニファイドメッセージ。
電話やFAX、電子メールなどの各種通信をPCで一元管理し、異なるメディアからもアクセスし情報を取り出せるようにすること。
だが、社会システムとして一般に機能している例は少ない。


メリット・デメリット
電話の普及率は固定電話、携帯電話を含めほとんどの家庭に普及しているので誰でも利用できるデバイスである。
電話に出れない状況の場合、かけ直しなどを行う必要がある。⇒煩わしさが生まれる


どうやって実現するか?
IVR(Interactive Voice Response:自動音声応答機能)+DTMF(プッシュホン)+音声認識を最適な組み合わせを用いて利用する。


利用例(想定システム)はどんなものがあるか?
医師による高齢者見守りシステム。(「一人暮らしあんしん電話」(上記にURL))
高齢者同士の電話によるSNS。(連絡網×メーリングリスト×コミュニティ)
シルバー人材センターなどでのジョブマッチング(買い物に行って欲しいなどの軽作業を求めている人が、就業登録者全員に電話で募集。)


結局なんの研究をするのか?
電話インタフェースの再構築。
高齢社会における効率的な電話利用方法を研究開発する。
ボタン信号+音声認識によりIVR(自動音声応答機能)をより使いやすくかつ精度の高い音声認識の手法を研究する。



あくまでメモです。
まだまだ自分の頭では分かってて、書くべきなのに気付いていないことだらけです。
「もっとこんな事に使えるんじゃないの」
「アレを使えばもっと面白い事ができるよ」
「こんなメリット・デメリットもあるでしょ」等など…
御質問、御意見、ご感想めちゃめちゃお待ちしております。


mixi,twitter,skypeやbloggerコメントで話しかけてくれれば喜びます><
よろしくお願いいたします!

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2 件のコメント:

馮富久 さんのコメント...

エントリ,拝読しました.
"ユメ見る論文",タイトルがいいですね.

さて,僕個人として読みたいなー,と思うのは,
企画から技術論や方法論はもちろんのこと,
一人でも多くの方の声(含アンケート調査)を入れた内容です.

とくに電話というツールは,うえは僕の祖父・祖母の世代から,下は小学生あるいは幼稚園ぐらいまで,本当に幅広く使われていると思います.
一方で,インターネット,携帯電話が普及し,さらに映像配信が行えるようになってから,ユーザ体験そのものがかわってきているのかな,と.

そこで,身近にいる幅広い世代の方に対して共通の質問を投げかけて(できるだけたくさんの人に),現状電話の位置付けがどうなっているか,便利な点・不便な点をリサーチして,その結果に対して,(アイデアレベルでも良いので)実装できるものをまとめていく,というのがおもしろそうな気がしました.

ご参考まで.

Unknown さんのコメント...

コミュニケーションの原点は“会うこと”

高齢者の一番欲してるのは、誰かと話したい、存在価値。
うちの親戚のお婆ちゃんは、遊びにいくとめっちゃ喜ぶ。
普段なにしてるかと聞くと、TVのお守り。

本当に人と話すことを欲してるよね。
ただし、電話は耳が遠いと難しくなる。
本当に電話の音声は聞き辛いらしい。

大学のサークルとかで、高齢者と会って話すだけのサークルとか聞いたことある。

電話によるコミュニケーションを"再発明"する。も良いけど、原点回帰もいい。
原点に戻るためのツールとしての電話。
電話を使うことが目的になっちゃダメだと思う。